皇室に関する報道は意外と非中立的というか、事実に基づかない報道が多い。

それは皇族が矢面に立ち発言する機会が少なく、ほとんどの情報が宮内庁の内部からオンレコ・オフレコによってもたらされるためである。

そういった情報は宮内庁の記者クラブである「宮内記者会」を経由して新聞や週刊誌に掲載される。つまり宮内記者会から除籍されると情報が一切入らないのだ。

例えばかつて、秋篠宮殿下と紀子さまの記者会見の場で紀子さまが殿下の髪のほつれ毛を取り払ったところを写真に収めた記者が追放される事件があった。こんな一見無害なことでも宮内庁の意向に逆らえば、一切取材活動ができない。これが宮内庁による情報統制のからくりである。

もう一つ別の情報源があるとすれば皇族からのリークである。オフレコの懇談会のような場は宮内庁によってセットされるためやはり宮内庁の監視下にあるが、なんらかの形で皇室に深く食い込むことができる記者はどうやら存在するようだ。

皇室ジャーナリストが言う。

「秋篠宮家に食い込んでいるのは、朝日新聞の女性記者S氏。彼女は秋篠宮さまと紀子さまの婚約当時から取材しており、紀子さまの父・川嶋辰彦学習院大学名誉教授とも親しい。朝日新聞系の週刊誌『AERA』にはたびたび秋篠宮さまや紀子さまが、日頃こう考えていると掲載されているが、これらの記者もS記者が担当で、秋篠宮ご夫妻から直接話を聞いているのではないか」

月刊テーミス 2019.02

顧みれば眞子さまのご結婚に関するスクープや「『納采の儀 現状では行えない』秋篠宮ご夫妻 小室さんに」の延期記事も朝日新聞が震源だ。

そもそも今上陛下や雅子さまに特定記者と仲がいいという話は聞いたことがないが、それは皇室の中立性を歪めることにならないだろうか。

そこでこれまでの報道や記事を改めて検証してみたい。

以下は2016年のAERA(朝日新聞系)に掲載された、国民が求める皇室への期待を①皇太子さまと雅子さま ②秋篠宮さまと紀子さま ごとに比較したものである。

引用: AERA 2016.9.12
引用: AERA 2016.9.12
引用: AERA 2016.9.12

ここから受ける印象はどうだろうか。読者の判断も聞きたいが、私は皇太子さまと雅子さまには否定的、秋篠宮さまと紀子さまには肯定的な声が多いような印象を受けた。

皇太子さまはなんだか気負って奇抜なことをして、欧州の王室を志向しているかのような印象、秋篠宮さまと紀子さまはパーフェクトで、もっと予算と人員を割り当てて皇太子殿下ご夫妻の足りない力量を補ってやるのが良い、とでも言わんばかりである。

もう一つ気になるのはこれが掲載されたAERAの見出しは「雅子さまと紀子さまの時代」だった。

まず元号が変わったからといって特定個人が時代を私物化するわけではないのは前提として、強いて令和が誰の時代かと問われれば当然、今上陛下と雅子さまの時代というのが自然ではないか。なぜ紀子さまが出てくるのか、不思議でならない。

記事の論調は以下の画像のように、全体的に秋篠宮家、とくに紀子さまを贔屓するような論調が多い。

引用: AERA 2016.9.12

秋篠宮家-朝日新聞のS記者というラインを知ってしまうと、このような記事も秋篠宮家を擁護するために書いているような印象を受けてしまう。

これは秋篠宮家をよく知る人達が秋篠宮家批判に怒りを隠せないとか、悠仁さまの東大進学報道は紀子さまのプライドとかでなく本当に成績が良いのだとか、そういう内容がだらだらと綴ってある。

挙げ句、『秋篠宮家に関する報道はバッシングであり、このままでは美智子さまがかつて倒れたときと同じ様になるから、宮内庁は手を打つべきだ』と結んである。

宮内庁がどう手を打つのだろうか。TwitterなどのSNSで沸き起こっている秋篠宮家への反発をブロッキングせよとでも言うのだろうか。

そういうことは、雅子さまへのバッシングが起きているときに同じことを言ってなければ、説得力がない。

別に皇族だから中立性を守って自分の意見は持つなとは言わないが、言いたいことがあれば差別なく国民全体に届けるのが筋だと思う。

そのためには皇族が特定記者と親しくするのは避けた上で、外国人記者クラブのような宮内庁の管轄外でも皇族が自由に発言できるようにすべきだ。

でなければ、仮に中立に基づく報道だろうと「朝日新聞の記者は秋篠宮家に手心を加えた報道をしているのでは?」という疑念がよぎる。