雅子さまの皇后即位に伴い、歴代皇后が担ってきた養蚕(ようさん)の伝統を引き継いだ。

養蚕とはカイコ=蛾の幼虫を育てて絹を作る、伝統的な産業である。戦後は化学繊維や輸入綿花が広がったため国産の絹は衰退産業だが、日本は伝統的に絹を織って生活に役立ててきた。日本の「食」を支えたのが稲とすれば、「衣」を支えたのが絹であり、原料となる繭を作るカイコだ。

引用: wikipedia

無害だが見た目は抵抗を感じる人が少なくないだろう。かつて雅子さまは「虫嫌い」なる根拠不明なレッテルを貼られ、"公務を疎かにしているのは虫が嫌いで将来養蚕を引き継ぐことに多大なストレスを感じている"という悪質なデマが流された。

皇后即位後、速やかに養蚕を引き継いだニュースが出ていることから、これが嘘であることは一目瞭然だ。報道がどのように歪められ印象操作に使われたかを見ていく。

東京→モスクワ→ニューヨーク→東京→ボストンと海外を渡り歩いていた雅子さまは社交的で物怖じしない性格だった。そのため幼少期のエピソードを語る人は雅子さまが動物嫌いどころか、男子並に積極的に小動物に触れ合っていた様子を語っている。

成績はよく、余暇にはピアノとテニスを習い、手芸クラブに所属し、六年生のときには獣医になろうと決心した。放課後に、ウサギとニワトリと魚とハムスターとカメレオンの世話をした。
学校の授業でコジュケイを解剖して剥製にしたことがある。学校で飼っていたハツカネズミを休みの間に持ち帰り、それが逃げ出したためにお上品な近隣にちょっとした騒ぎをひきおこしたこともあった。

プリンセス・マサコ

ご結婚直後も雅子さまが虫嫌いであるかのようなエピソードは一切語られていない。皇居にいたクワガタを保護し、つがいにして繁殖させたことをご自身で語っている。

今年の夏にクワガタがここの御所の窓の外の所で弱っているのを見付けました。私自身、ここにクワガタがいるということ自体驚きだったんでございますけれども、皇太子殿下がお小さいころには、クワガタや、カブトムシもここにたくさんいたとかということで、殿下も大変久しぶりにご覧になられたということでしたけれども、そのクワガタが弱っておりましたので、保護いたしまして飼育いたしました。

子供のころに親しんだ昆虫に、また触れることができて、そのことによっていろいろな、例えば虫ですとか、そういった小さな命一つ一つが大変いとおしく思えてくるものでございまして、そのようなことから、現代の子供たちにもそういう体験をすることというのはとても大切なことなんではないかしらと感じております。

宮内庁HP

カブトムシやクワガタでも虫嫌いだとなかなか近寄れないものだ。一般的にはクワガタを触れる女性は虫嫌いとは言わないのではないか。

そしてこのエピソードは「公務を離れて楽しんでいること」を問われて回答した話である。ハーバードで超一流の経済学者に師事し世界最高の3校(ハーバード、東大、オックスフォード)に学んだ外務省のキャリアが、クワガタを育てることが楽しみだと語っている。そんな悲しいことがあろうだろうか。

引用: 宮内庁

療養に入ると急に雅子さまに風当たりの強い報道が増えた。そのうちの一つが「養蚕(を将来引き継ぐこと)がストレスでサボっているのでは」というものだ。

ところで、いま皇室関係者たちが密かに危惧しているのは、この"秘事(養蚕)"を雅子さまが果たして引き継ぐことができるかどうかということだ。
雅子さまの母校・田園調布雙葉学園の関係者が証言する。

雅子さまは虫が大の苦手なのです。実はお輿入れが決まったとき『蚕を触らなければならないような宮中行事は、無理なのでは…』と心配する声があったことは事実です。雅子さまを知る人たちの間では、養蚕に対するストレスがご病気の原因なのではないかという声が本気で上がっているのです

2008.12 月刊テーミス

雅子さまは表向きは適応障害と発表されたが、診断した医師や海外の有識者からは「深刻なうつ病」だったと判断されている。

うつ病患者に対して「虫が嫌いでストレスからうつ病になった」などという暴言は口が裂けても言えないはずだ。

結局、元号が変わって雅子さまが無事に養蚕の伝統を引き継げたことはニュースの通りである。

しかも別の解説記事ではこんなことまで言われている。

岸田さんは雅子さまが3年生から編入した私立田園調布雙葉小(東京都世田谷区)で、理科の教員として授業を受け持った。着任後すぐに生物クラブを作り、入部してきたのが雅子さまだった。
(略)

岸田さんは「カイコの飼育をしたり標本を作ったりしたこともある。何の問題もないし、むしろお好きだと思う」と太鼓判を押す。

時事通信

いったい雙葉学園の関係者は何人いるのだろうか。そもそも自分の古い知人を名乗る人物がこうやって二枚舌三枚舌で真逆のことをころころ言っていること自体が強いストレスだ。

もう一つ腑に落ちないのは、百歩譲って蚕が苦手だとして(嘘だけど)、それがそんなに問題なのだろうか。人は誰しも苦手なことはあるだろう。

例えば村によっては真冬に半裸で外で一晩過ごしたり寒中水泳をするような文化があるらしいが、村の出身者が全員やる必要はないし、あまりに非現代的な文化なら淘汰されるほうが自然である。

要するに伝統の一言で思考停止せず、その人がベストな形で伝統を継承したり、国に貢献すれば良い話だ。経済学に通じて5カ国語を操る雅子さまは、養蚕ではなく皇室の伝統を内外にアピールするとか、そういう公務の形を模索すれば良いと思う。